あんたが醜いのは「見た目」か、「心」か―。<br><br>土屋太鳳 VS 芳根京子<br><br>【ストーリー】<br>「わたしは、あなたに、なりたいの」<br>そして二人はくちびるを累(かさ)ねる―。<br><br>幼い頃より自分の醜い容姿に劣等感を抱いてきた女・累。<br>今は亡き伝説の女優・淵透世(ふちすけよ)を母に持ち、<br>母親ゆずりの天才的な演技力を持ちながらも、<br>母とは似ても似つかない容姿に周囲からも孤立して生きてきた。<br>そんな彼女に母が唯一遺した1本の口紅。<br>それは、キスした相手の<顔>を奪い取ることができる不思議な力を秘めていたー。<br><br>ある日、累の前に、母を知る一人の男・元舞台演出家の羽生田(はぶた)が現れる。<br>累は羽生田の紹介で、圧倒的な“美”を持つ女・ニナと出会う。<br>ニナはその美しい容姿に恵まれながらも、<br>ある秘密を抱え、舞台女優として花開かずにいた。<br><br>母ゆずりの“天才的な演技力”を持つ累と、“恵まれた美しさ”を持つニナ。<br>運命に導かれるように出会い、“美貌”と“才能”という、<br>お互いの欲望が一致した二人は、口紅の力を使って顔を入れ替える決断をする。<br><br>累の“演技力”とニナの“美しさ”。<br>どちらも兼ね備えた“完璧な女優”丹沢ニナは、<br>一躍脚光を浴び始め、二人の欲求は満たされていく。<br>しかし、累とニナ、二人がともに恋に落ちた<br>新進気鋭の演出家・烏合(うごう)が手掛ける大作舞台への主演が決まり、<br>それぞれの欲望と嫉妬心が抑えられなくなっていく―。